前節の東京ダービーを勝利した勢いそのままに、東京はメンバーを入れ替え、土肥幹太と仲川を先発起用。サイドバックに安斎を選択する。この辺りが不安要素ではなく逆に勝因となったか。
前節といい、守備の要素で長友・ショルツ・キムスンギュがいると東京は堅い(勿論それだけではなく、前線からのプレスや橋本拳人とあるが…)。経験値から生み出される、相手を弾き返す能力は簡単に身に付けれないが、代わりに出た選手達は自身の出来るプレーと足りない部分を学びながらこの試合に挑む。
1点目である流石の長友のランニングからの展開。長倉の折り返しを、遠藤ゴール!思えば遠藤はここ一番での勝負強さがある。
相手は思ったよりも前線の選手が噛み合わずであるが、上手く東京のDFが対処出来た。
何よりこの試合を分けたVARのシーン2つ。東京の2点目が取り消されてなければ…。そして何より川崎のラストシーンでのゴールがオフサイドであった。ロスタイムの長さと言い、息が詰まるOFRの時間であった。
2つのシーンは見ればよく分かるが確かに出ている。しかし、他のジャッジでは賛否両論出るであろうか。しかしそれでいい。多摩川クラシコという2007年に付けられた単なる商業用の看板だけでしかないのなら、少しくらいケチがついても。もう少しクラシコと銘打つならもっと事前から盛り上がっても良い未来を期待したい。
東京としては前節の東京ダービーで見せたパフォーマンスを、交代含めてこの試合で出た選手は遜色なく見せてくれた。その内容を活かして、今シーズン後半戦の残り試合は続けて行ってほしい。